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感染による発熱

発熱の原因としてもっとも多いのは、ウイルスや細菌の感染による発熱です。
ウイルスや細菌が体内に侵入すると、からだは免疫力を使って退治しようとします。免疫力を高めるためには、平熱よりも高い温度が必要になるため、体温が上昇します。

体温の変化と症状

細菌やウイルスの感染による発熱は、体温の変化によって前兆期・上昇期・ピーク期・下降期に分けられます。

平熱は個人により異なります。このグラフでは平熱を37℃として作成しています。

前兆期

細菌、ウイルス、カビなど外因性発熱物質が体内に侵入すると、血液中にある「白血球」がこれを発見し、攻撃を始めます。同時に、外因性発熱物質の種類や強さといった情報を「中枢神経」に伝達します。

中枢神経は外因性発熱物質に勝つパワーを免疫細胞に与えるため、発熱の指令を出します。それをキャッチした視床下部の「温熱中枢」が、体温の設定温度を高温にセットします。
このとき、体温はまだ平熱ですが、高温にセットされた設定温度に早く近づこうと、熱放出をストップして、エネルギーを熱に変換させるため、悪寒やふるえといった症状が出ます。

上昇期

温熱中枢の指令にしたがって、体温を設定温度まで上げている過程です。発熱にパワーを集中させるため、からだの機能が20%ほど低下します。そのため、頭痛やだるさを感じ、頭がボーッとした状態になります。

ピーク期

温熱中枢の設定温度と、実際の体温が一致した状態です。免疫細胞が活発に活動し、外因性発熱物質を攻撃します。

下降期

免疫細胞の働きによって外因性発熱物質を退治すると、温熱中枢は設定温度を平熱にセットし直します。からだの各機能もその設定に従い、体温を下げ始めます。

発汗は、熱を下げるもっとも有効な方法です。汗をかき始めたら、熱が下がり始めたサインと考えられます。その後、体温は平熱に戻り、発汗も止まります。

低体温症と発熱

低体温症の人はもともとの体温が低いため、ウイルスや細菌と戦える温度にまで体温が達しにくくなります。免疫細胞が活発に働き始める温度が37℃に達するまで、体温上昇期が長引いてしまいます。

また、熱の感じ方や体力の消耗も大きく、体温を管理するという視床下部本来の機能が低下しているため、ウイルスが侵入した場合、どうしても長期戦になります。